検察審査会について

公開日 2012年03月31日

 

検察審査会とは

検察審査会とは、選挙権を有する国民のなかから選ばれた11人の「検察審査員」が、一般の国民を代表して検察官が被疑者(犯人と目される者)を裁判にかけなかったこと(不起訴処分)のよしあしを審査するのが主な仕事です。
検察審査員は、非常勤の国家公務員(裁判所職員)で任期は、6か月です。


検察審査員はどのように選ばれますか

市区町村の選挙人名簿登録者のなかから選挙管理委員会が行う「くじ」によって候補者(検察審査員候補者)が選ばれます。この場合、本人の希望の有無は問いません。ただし一定の職業(法律関係者など)の人は除かれます。
最近5年間の牟岐町における検察審査員候補者の割り当て数は各年21名(阿南検察審査会全体では400名)で毎年12月に「くじ」を行い、その名簿を1月に検察審査会に送付します。
検察審査会では、各市町村から提出された候補者名簿に基づき、再度「くじ」によって下記の検察審査員および補充員(検察審査員が欠けたときや欠席したときに代わって検察審査員の仕事をする人)各11人を決定します。


選定期日任期
第1群 毎年1月末日 2月1日から7月31日まで
第2群 毎年4月末日 5月1日から10月31日まで
第3群 毎年7月末日 8月1日から翌年1月31日まで
第4群 毎年10月末日 11月1日から翌年4月30日まで

検察審査員はどのような仕事をするのですか

  • 犯罪の被害にあった人や犯罪を告訴・告発した人から、検察官の不起訴処分を不服として検察審査会に申立てがあったときに審査を始めます。
  • 検察審査会では、検察審査員11人全員が出席したうえで検察審査会を開きます。そこでは検察庁より取り寄せた事件の記録を調べたり、証人を呼んで事情を聞くなどし、検察官の処分のよしあしを一般国民の視点で審査します。また、検察審査会は非公開で行われ、それぞれの検察審査員が自由な雰囲気のなかで活発に意見を出し合うことができるようになっています。
  • 審査の結果、さらに詳しく捜査すべきである(不起訴不当)とか、起訴すべきである(起訴相当)という議決があった場合、検察官はこの議決を参考にして事件を再検討します。その結果、起訴するのが相当であるとの結論に達したときは、起訴の手続きがとられます。

 

これまでどのような事件を審査しましたか

これまでに全国の検察審査会が審査した事件は13万件に上り、そのなかにはサリドマイド薬禍事件、水俣病事件、日航ジャンボ機墜落事件、薬害エイズ事件、脳死臓器移植事件といった社会の注目を集めた事件も含まれています。


検察審査会はどこにあるのですか

検察審査会は全国に201か所あり、地方裁判所と主な地方裁判所支部にあります。

【最寄りの検察審査会】
阿南市富岡町西池田口1の1(徳島地方裁判所阿南支部内)
阿南検察審査会 電話番号:0884-22-0148

なお、さらに詳しくお知りになりたい方は、最寄りの検察審査会事務局か牟岐町選挙管理委員会事務局(TEL:72-3413)までお尋ねください。