町の概要

公開日 2020年03月01日

 

 

 

牟岐・博物誌

 

徳島県の南部に開ける牟岐町は、北は町境に胴切山(標高884m)、矢筈山(標高801m)、五剣山(638m)等の山々が連なり、南は太平洋に面しています。

町域の大部分は周囲の山々から発する牟岐川の流域となっており、古くから農業が発達してきました。

海岸は大部分が切り立った断崖に続く荒磯で、かつては土佐街道の難所でもありましたが、今は国道も整備され、牟岐町から美波町に至る延長18キロメートルの道路は「南阿波サンライン(県道日和佐牟岐線)」として、海岸線に沿って走る起伏にとんだ眺望の美しいドライブゾーンに生まれ変わっています。

また、景勝・八坂八浜は室戸阿南海岸国定公園の白眉といわれ、その風光明媚な豊かな3つの島が浮かび、たくさんの観光客が訪れています。

このように豊かな自然に彩られた牟岐町では、自然との共生によるまちづくりをめざし、町の「博物誌」に新たな1ページを添えるべく、現在各方面から整備を進めています。

 

 

 

美の博物誌

室戸阿南海岸国定公園

自然がつくりあげた景観は、どんなに優れた芸術品よりも人々の心を魅了するものがあります。高知県室戸市から徳島県阿南市に至る海岸は特に美観に優れ、国定公園に指定されており、牟岐町はそのほぼ中央部に位置することから、「国定公園のまち」といっても過言ではありません。

景勝・八坂八浜は12キロメートルの海岸線で、連続する岬と入り江の起伏が豪快な黒潮の妙をかもしだしています。また、白い砂浜と緑の松林、紺碧の海のコントラストがすばらしく、見る人に鮮烈な印象を与えます。内妻の浜は現在、サーフィンのメッカとして若者から注目を集め賑わいをみせています。

南阿波サンラインは牟岐町から日和佐町までの海岸線を走る格好のドライブ・スポット。白波が岩肌に荒々しく砕け散る様やポッカリと浮かぶ島々が見渡せ、雄大な気分が味わえます。

美しい海岸が広がる古牟岐は風光明媚な漁村のまち。海水の透明度は非常に高く、ひらひらと舞うように泳ぐ熱帯魚が見られます。

観月の名所は小張岬。月明かりに照らされた海を眺めながら、寄せては返す波の音をいつまでも聞いていたいもの。

5月から8月にかけて小島の浜や砂美の浜を訪れると、産卵のために上陸したウミガメに遭遇するチャンスがあり、海の神秘とロマンを垣間見ることができます。

 

Muroto-Anan Quasi-National ParkThe Beauty of Nature

Mugi is located in the central part of the Muroto-Anan Quasi-National Park.

The capes and bays create a scenic 12km-long rugged coastline.

The Minami-Awa Sun Line (The Southern Awa Sun Line Road).

which runs parallel to the coast, offers a very scenic drive.

Mugi is famous for its surfing, moon-viewing.

and beaches where sea turtles and large tortoises lay eggs.

Mugi offers many scenic places for enjoying the beauty of nature and the sea's varying expressions.

 

 

 

海の博物誌

出羽島・津島・大島

牟岐町の沖合いにポッカリ浮かぶ3つの島。牟岐港から連絡船でやく15分のところにある出羽島は、3島のうち唯一、人が生活している島です。島のぐるりには遊歩道が設けられており、潮騒を聞きながらの散歩は気持ちをリフレッシュさせてくれます。

途中、島の南には出羽島灯台があり、東に紀州、西に室戸、南に太平洋、北に四国山地の大パノラマが開けています。

大島は周囲が10数キロにおよび最も大きな島で、強い陽光のもと、照葉樹林が生い茂っています。暖かい黒潮の流れ、点在する無数の岩礁、冬でも霜知らずの太陽の島で、イシダイ、グレ、イサギ、アイなど・・・好環境に生息する魚種は実に豊富。

津島とともに磯釣り、船釣りのメッカとして県内外から大勢の釣りファンが訪れています。また、大島港の奥深くには、土佐の豪族の美しいお姫様の悲恋物語にまつわる奇岩 ”姫神” があり、毎年8月には ”姫神まつり” が盛大に行われています。

津島には国の天然記念物であるシイの自然林があるほか、アコウやオオムラサキシキブ、シラタマカズラなど暖地性の珍しい植物群落が見られます。

また、大島同様釣りの好適地で有名で、四季を通じていろいろな魚種で釣りが楽しめます。

さらに、大島・津島周辺は海中公園に指定されており、色とりどりのサンゴや熱帯魚を見ることができます。

 

Tebajima,Tsushima,Oshima, About the Islands

There are three islands off the coast of Mugi.

Tebajima,the only inhabited island, has a beautiful promenade crossing it and running along its circumference.

The view from the Tebajima lighthouse, located atop a small mountain on the walking path, affords a magnificent view of the ocean and Shikoku's Minami-Awa coastline.

A ferry makes regular runs between Tebajima island and Mugi port.

The Oshima and Tsushima islands are a mecca for both surf and boat fishermen.

Colorful coral and various tropical fish can be seen in the sea surrounding the islands.

 

 

 

知の博物誌

亜熱帯植物の宝庫

牟岐町の3つの島は、黒潮の影響で年平均気温が17度を超え、県内ではもっとも暖かく、そこには内陸では見られない亜熱帯植物が繁茂しています。

なかでもその存在価値が学術的にも高いいくつかの動・植物が国と県の天然記念物に指定されています。

その1つが出羽島大池に自生する「シラタマモ」で、仮根部に白色の小球体つけることからこの名がついています。

今からおよそ1億4千万年前に繁殖した植物で、海水から淡水へと移行する途中の形質を示すもので「生きた化石植物」といわれています。

現在では、アフリカのリビア海岸、インド洋上のモーリシャス等、南太平洋のニューカレドニア等と日本では 出羽島にだけに自生する貴重なもので、国指定となっています。

津島は、島全体がシイの巨木を中心にヤマモガシ、コバンモチ、ミミズバイ、カクレミノなどの常緑広葉樹林で覆われ、その林下にはアオノクロマタケラン、シラタマカズラ、ホンゴソウなどの珍しい植物が繁茂し、自然の姿がそのまま残されているので「津島暖地性植物群落」として国指定となっています。

ナギは神社に献木されますが、自生のものは少なく、町内喜来川上流域の30余本の自生地が県指定となっています。

動物では大島のアオサギのコロニーが県指定となっていてその保護が図られています。

 

Sub-tropical Treasure Zone Tropical Asian Natural Treasures

Because of the influence of the black tide, Mugi's islands have a yearly average temperature of about 17 degrees celsius.

Because it's the warmest town in the prefecture,tropical Asianplants grow here naturally.

Several indigenous plants and animals have been designated as "natural treasures" and are considered scientifically and botanically valuable.

They include:

Shiratama, duckweed, a kind of seaweed (national designation)

Oshimatachibana, a type of wild citrus (prefectural designation)

Kirai River Willow, found only here

The Oshima Blue Heron Colony

 

 

 

鳥・花・木

町の鳥

 

町の花

 

町の木

 

 

 

まちのあゆみ